電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
3月9日100309_03 新日本無線 半導体集積回路 汎用リニアIC 一般民生用

オーディオ用高音質オペアンプ「MUSESシリーズ」


 新日本無線は、音質を優先して開発するオーディオ用高音質オペアンプ「MUSESシリーズ」として、大量生産を行うオーディオ機器にも搭載可能なマスプロダクションモデルの量産を2月から開始した。すでにハイエンドオーディオ機器に採用されるほか、車載オーディオなどでも採用拡大を見込む。サンプル価格は500円。

  「MUSESシリーズ」は「音の質感を高める」「空間の再現性を高める」など材料、回路技術、チップレイアウトなど同社技術を結集し開発するオペアンプシリーズ。09年からMUSES01、同02のフラッグシップ製品を生産し、超高級オーディオ機器に採用されるほか、自作オーディオファンなどから好評を得てきた。

  今回のマスプロダクションモデル「MUSES8820」は、フラグシップの同01、同02の開発コンセプトを踏襲しつつ、より生産性を高め、ハイエンド、ミドルエンドオーディオなど量産機器にも搭載できる価格帯、パッケージを実現した製品。
  同01、同02では、リードフレーム材に「99.999%」の無酸素銅を使用したが、新製品では通常の製造工程で対応できる「99.99%」の無酸素銅に変更し、生産性を高めた。

  また従来品では、チャネルごとに個別のチップで構成していたが1チップ構成に変更。だが「1チップでも極力、チャネル間の共通インピーダンスを避けるため、回路を分離している」とし、音質の劣化を可能な限り抑えている。

  パッケージもリード挿入型の8ピンDIPに加え、実装面積削減などに貢献する表面実装タイプの8ピンEMPも用意している。

  バイポーラ入力タイプで、動作電源電圧はプラスマイナス3.5―プラスマイナス16Vで、車載機器などの低電圧動作ニーズにも対応する。

  同社では「JFET入力タイプのマスプロモデルも年内に投入する。今後はフラッグシップモデルのさらなる進化をめざすほか、MUSES以外の一般的なオーディオアンプに技術ノウハウを移植していく」としている。


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