自動車電装用低背のSMDタイプのツインリレー「EU2シリーズ」

　ＮＥＣトーキンは、自動車電装用ツインリレーでＳＭＤタイプでは最低背となる新製品「ＥＵ２シリーズ」の量産および出荷を開始した。先にフィリピンに展開している生産子会社であるＮＥＣトーキン　エレクトロニクス（フィリピンズ）で量産設備の設置を完了し、２月から顧客への出荷を開始。将来的には需要の増大に応じて段階的に生産能力を引き上げ、１２年末に月産百万個を予定している。

　 ＥＵ２シリーズの電気的性能は同社のベストセラーリレーであるＥＸシリーズを踏襲しており、従来品同様、パワーウインドウ、パワースライドドアのモーター制御を始めとするボディーコントロールモジュール全般に広く利用できる。

　 自動車電装分野における制御基板にＳＭＴ化対応に低背タイプのＳＭＤとして開発した。

　 また、パワーウインドウ、パワースライドドアのモーターでは、回転方向の制御のため、リレーが最低２個必要だが、ＥＵ２シリーズは、一つのケース内にリレーユニットが２個収納されたツインタイプであり、制御基板への搭載性にも優れている。

　 従来のリレーは、他の電子部品に対し、高さが比較的高いものが多かったが、ＥＵ２シリーズは、表面実装化とともに、自動車電装用リレーとして業界最低背の８ミリメートル以下を実現し、電装モジュールの薄型・軽量化にも貢献することができる。