リチウムイオン二次電池2-5セル用保護IC「MM3474」

　ミツミ電機は、リチウムイオン二次電池２―５セル用保護ＩＣ「ＭＭ３４７４」の開発を完了し、５月から月産５０万個規模で量産する。電動工具、電動バイク・自転車などに搭載される各種多セル電池パック向け。サンプル価格は３００円。

　 同社はこれまで、多セル対応保護ＩＣとして、４セルまでをラインアップしてきた。

　 今回、用途が拡大する５セルに対応するため、新製品「ＭＭ３４７４」を開発した。これまで、セルを組み合わせ、調整が必要だった保護回路設計を大幅に簡素化でき、部品点数の削減とコストダウンに寄与する。

　 新製品は、使用端子により、セル数の合わせ込みが可能で、過充電、過放電、過電流保護に対応する。検出遅延時間もコンデンサ容量で可変でき、調整が容易になっている。

　 過充電検出電圧範囲は、３.５―４.５Ｖ（検出精度〔２５度Ｃ時〕＝プラスマイナス２５ｍＶ）、過放電検出電圧範囲は２.０―３.０Ｖ（同＝プラスマイナス１００ｍＶ）。消費電流は５.０μＡで、スタンバイ時は１.０μＡに抑える。パッケージは、６.５×４.４×１.１ミリサイズのＴＳＯＰ―２０Ｄを採用している。