静電対策素子ESDプロテクタチップ「6803シリーズ」

　イリソ電子工業は、同社従来品比で大幅に小型化を図りつつ、従来と同様の高信頼性・高い保護特性を実現した静電対策素子ＥＳＤプロテクタチップ「６８０３シリーズ」を開発した。

　 新製品は、同社現行品６８０２シリーズ（参考寸法１.６×０.８ミリメートル）に対し、参考寸法１.０×０.５ミリメートルを実現した１００５サイズのＥＳＤプロテクタチップ。

　 特徴は、極低静電容量で、高周波信号回路、高速Ｉ/Ｆラインなどの保護に最適。優れた保護効果（低ピーク/低クランプ電圧）。車載対応の高信頼性により、印加耐圧と絶縁性を高次元で両立。高密度実装対応（小型面実装・双方向性素子）。鉛フリー/ＲｏＨＳ指令準拠。

　 定格電圧は、ＤＣ１５Ｖ（ＡＣ１１Ｖ）。使用温度範囲マイナス４０度―プラス１０５度Ｃ。

　 人体に帯電した電荷がデバイス端子に触れた場合、液晶基板や電子部品を破壊する恐れがあり（静電破壊）、電子機器の生産現場には静電気を発生させない対策（ＥＳＤ対策）が必要となる。

　 新製品はこうしたニーズに対応して開発したもので、同社現行比で大幅な小型化を図りつつ、これまでと同様な高信頼性と高い保持力を実現した。

　 同社は、ＥＳＤプロテクタチップのほか、同技術を応用したＥＳＤ保護素子付きコネクタもラインアップしている。