100129_01
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
1月29日 |
100129_01 |
パナソニック セミコンダクター |
半導体集積回路 |
汎用リニアIC |
一般産業用 |
ステッピングモーター駆動回路1チップの監視カメラ用レンズドライバーLSI
パナソニック セミコンダクター社はズームレンズ用、フォーカスレンズ用、アイリス用のステッピングモーター駆動回路を業界で初めてワンチップLSI化した監視カメラ用レンズドライバーLSIを開発し、2月からサンプル出荷を開始する。
ネットワーク(IP)カメラがけん引し、アナログ監視カメラを含め年率10%程度の安定した成長を続ける監視カメラの小型化、低消費電力化、低コスト化を実現できる。前工程は砺波工場、後工程はシンガポール工場で行う。
0.3マイクロメートルBi―CMOSプロセスを採用。これまでオペアンプ構成で外付けしていたアイリス用ステッピングモータードライブ回路をLSI化し、ズームレンズ用ステッピングモータードライバー、フォーカスレンズ用ステッピングモータードライバーとともにワンチップ化した。
ズームレンズ用ステッピングモータードライバー回路とフォーカスレンジ用ステッピングモータードライバー回路をワンチップ化したドライバーLSIは同社を含め商品化されているがアイリス用ステッピングモータードライバー回路まで含めてワンチップLSI化したのは同社が初めて。
アイリスのデジタル制御部のPIDにローパスフィルターを内蔵し、シリアルインターフェイスを介して外部マイコンからローパルフィルターのカットオフ周波数を変更できるようにした。PID周辺にも騒音除去用のローパスフィルターを配置した。
これらによりPWM駆動方式で課題だったPWMノイズを除去でき、従来リニア駆動方式だったアイリス用ステッピングモータードライバー回路にPWM駆動方式を採用できた。出力段をPWM駆動できたことで従来比50%の低消費電力駆動を実現した。
今回のワンチップ化で6ミリ角の44ピンQFNパッケージを採用でき、レンズ駆動回路基板の実装面積を従来に比べ80%以上縮小できた。相ごとの電流を調整できる振幅補正回路、0.7度刻みの位相補正回路を内蔵したマイクロステップ駆動により従来比マイナス10デシベルの超低騒音駆動を可能にした。 |