100125_02
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
1月25日 |
100125_02 |
テイカ |
電子材料 |
誘電体・絶縁体 |
一般産業用 |
広帯域で電磁波を吸収できる不織布系電磁波吸収シート
テイカは、2ギガ―110ギガヘルツの広帯域で電磁波を吸収できる不織布系電磁波吸収シートを開発した。ポリエステル不織布に導電性モノマーのピロールと酸化剤を重合させたポリピロールを塗布し、電磁波吸収特性を持たせた。500×500×0.5ミリの電磁波吸収シートを10枚積層した厚み7ミリ品で60ギガヘルツにおける減衰量マイナス20デシベル以上、電磁波吸収特性99%以上、2枚積層の厚み1ミリ品で同マイナス10デシベル以上、同90%以上を実現した。
開発した電磁波吸収シートは、不織布繊維シートのため軽量、フレキシブル。吸音効果や衝撃吸収のクッション性もあり、電磁波干渉抑制、無線LANなどの情報漏えい防止、電波暗室などの環境測定、ミリ波帯域のノイズ抑制、病院や学校などの壁材、床材など幅広い用途を狙っている。
大阪研究所・大阪工場(大阪市大正区)に月産5千平方メートルの試作量産ラインを設け、サンプル供給を開始した。カーボンを練り込んだ電波暗室用の発泡ウレタンなど従来の電磁波吸収材より安く供給できるとみている。3年後には年間で6億円の売上げを見込んでいる。
数マイクロメートルのポリエステルの糸の表面で導電性モノマーのピロールと酸化剤を化学酸化重合反応させてポリピロールを形成した。これにより従来バインダとして使用していた接着剤を不要にし、シート厚みを薄くしながら2ギガ―110ギガヘルツ の広帯域で電磁波の吸収を可能にした。
500×500×0.5ミリの電磁波吸収シート1枚で対応周波数2ギガ―110ギガヘルツ、60ギガヘルツにおいて電磁波吸収特性マイナス2―3デシベルを実現。電磁波吸収シートの積層数を増やすことで減衰量マイナス10デシベル以上(90%以上)からマイナス30デシベル以上(99.9%以上)の電磁波吸収特性を得ることができる。
500×500×0.5ミリの電磁波吸収シートを2枚積層した厚み1ミリ品で、60ギガヘルツにおいて減衰量マイナス10%以上(90%以上)、10枚積層した厚み7ミリ品で同マイナス20%以上(99%以上)、500×500×3ミリの電磁波吸収シートを9枚積層した厚み37ミリ品で対応周波数4ギガ―8ギガヘルツ、2ギガヘルツでマイナス20デシベル以上(99%以上)減衰できる。
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