低エネルギー照射対応のアクリル樹脂系UV硬化樹脂「CV750シリーズ」

　パナソニック電工は、エポキシ系接着剤など樹脂設計技術を応用し、光ピックアップやカメラモジュールのレンズ接着用にＬＥＤを光源とした低エネルギー照射対応のアクリル樹脂系ＵＶ硬化樹脂「ＣＶ７５００シリーズ」を開発、１月からサンプル出荷する。顧客への製品認定活動を推進し、１２年度には同シリーズで年間１０億円の販売を目指す。

　 新製品は独自の樹脂設計技術、製造技術、品質評価技術を駆使することで、従来の紫外線（水銀）ランプ光源対応の接着剤に比べ、硬化時間を約４０％短縮し、接着強度を１.５―２倍に向上させることに成功した。

　 低温（常温レベル）での硬化（接着）が可能で、光学部品などの熱歪み、熱収縮も軽減する。

　　 ガラス、プラスチック、金属など、さまざまな材質の部品に対して硬化時間を短縮し、接着強度が高められる上、ＵＶ硬化装置の光源としてＬＥＤと水銀ランプのどちらにも対応できる。

　 主な用途は、光ディスクドライブ用光ピックアップ、携帯電話機のカメラモジュール、デジタルカメラのレンズ、複写機の光学部品などの接着。

　 ２０―２２日に東京ビッグサイトで開催される第１１回プリント配線板ＥＸＰＯにも出展する。