電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
1月15日100115_04 新電元工業 半導体素子 ディスクリート 一般産業用

薄膜系パネル向けバイパスダイオード「S3V100D」とSBD2品種


 新電元工業は、薄膜系パネル向けに高い耐圧を確保し、太陽電池モジュールの出力低下を抑えるバイパスダイオード「S3V100D」を開発、量産を開始した。また、結晶系パネル向けで既存の実装タイプに加え、市場ニーズの高いアキシャルタイプ新製品2品種も開発、製品構成を充実。「太陽光発電に関する国際規格に準拠し、多様化する市場ニーズに応えられる製品がそろった。13年度には、この分野で世界シェア30%を目指す」(小山三千生上席執行役員・電子デバイス事業本部長)。

  太陽光発電では、太陽電池モジュール上に付着した落ち葉や建造物などの陰影によってモジュールの内部抵抗が増加し、出力の低下を招き発電効率に大きな影響を及ぼす。その対処法としてモジュールの内部回路とバイパスとなるダイオードを並列接続する方法が取られてきた。最近ではダイオードの効率改善要求が一層強く、モジュール仕様にあった1千V級の高耐圧の一般整流ダイオードや高効率で高温・高湿度にも耐えられる高信頼性のショットキー・バリア・ダイオード(SBD)などが求められている。

  同社は、こうした市場の要求に応え、太陽電池モジュールの種類に応じた高効率で高信頼性のダイオードの開発に注力する。今回、開発された新製品は出力電圧の高い薄膜系モジュール向けで、VRSM1千V保証のアキシャルタイプの一般整流ダイオード「S3V100D」。また、出力電流が大きく、より低い内部抵抗が求められる結晶系で高効率を実現する低Vfタイプの「D15AC4S」と低Vf・低Irで高信頼性の「D15AC4SJ」のSBD2製品。

  いずれも大容量タイプのアキシャルパッケージに搭載、Tj=175度Cまで保証し、太陽光発電に関する国際規格「IEC61215」への準拠を容易にする。

  新製品のサンプル価格はS3V100Dが100円、D15AC4Sが300円、D15AC4SJが350円。

  同社は「エネルギーの変換効率を極限まで追求することにより、人類と社会に貢献する」を企業ミッションに、環境性能に徹底的にこだわり、世界レベルの技術による製品開発に挑戦している。





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