全機能内蔵のオンチップ・データ取得システム「ADS8201」

　日本テキサス・インスツルメンツ（ＴＩ）は７日、２.２Ｖ電源動作時の消費電流が６００μＡと少なく、最高７５％の電力低減を提供する全機能内蔵のオンチップ・データ取得システム（ＤＡＳ）として、サンプリングレートが１００ｋＳＰＳ（キロサンプル/秒）の「ＡＤＳ８２０１」を発表した。

　 同製品は、４チップ構成のアナログ・シグナルチェーンの全機能をワンチップに集積したことで、システム処理能力を提供。高い集積度によって、移動体通信機器、医療機器、トランスデューサ・インターフェイス、ＧＰＳ搭載ならびにセンサ使用の各種ＤＡＳの設計において、基板実装面積の縮小、コストおよび消費電力の低減、設計期間の短縮を可能にする。

　 また、１２ビットＳＡＲ（逐次比較型）Ａ/Ｄコンバータ、高性能の連続動作プログラマブル・ゲイン・アンプ（ＰＧＡ）、ブレークアウト機能付きで完全自動スキャンの８ｔｏ１マルチプレクサを集積。高い柔軟性を備えたシステムを実現できるという。