100113_03
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
1月13日 |
100113_03 |
日立 |
ユニット |
電源・アンテナ・高周波部品 |
自動車機器用 |
PHEV(プラグイン・ハイブリッド電気自動車)用リチウムイオン電池
日立製作所は12日、ハイブリッド(HEV)電気自動車用などリチウムイオン電池の開発・製造を行う日立ビークルエナジーとともに、プラグイン・ハイブリッド電気自動車(PHEV)用リチウムイオン電池を開発したと発表した。
10年春から国内外の自動車メーカーにサンプル出荷を開始、13年をメドに量産化を進める。また、鉄道車両、建機、太陽光発電、UPSなど社会イノベーション事業への用途展開も視野に入れ、電池システム事業の拡大を目指す。
今回開発した電池の特徴はEV走行とHEV走行をともに可能とするため高エネルギー、高出力を両立させた電極設計にある。電極活物質組成、電極厚みの最適化を図ることで高エネルギー化を実現した。また、導電材組成の最適化により、電極内部抵抗を低減して高出力化を図った。
さらにセラミックスを応用した耐熱セパレータの開発やシミュレーションによる構造解析・振動解析、集電構造の適正化などにより、安全性、信頼性を高めた。
モーターによるEV走行約20キロメートルを実現するため25Ahの電気容量を保有。これは従来開発を進めてきたHEV用リチウムイオン電池と比較して4―5倍の高い容量となっている。
日立グループは2000年に他社に先駆けて自動車用リチウムイオン電池の量産を開始した。これまで累計90万セルの電池を投入している。新開発の電池は自動車用とともに社会イノベーション事業にも展開、電池システムの最適ソリューションを提供する方針。
発表会で長谷川泰二執行役専務電池事業統括推進本部長は「電池システム事業の中で自動車関係は15年に1千億円規模に売上げを拡大する計画だ。これ以外に産業用などにも広げ、大きなビジネスになることを期待している」と述べた。
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