カバーテープ不要のエンボスキャリアテープ「Ｆキャリ テープ」

　テーピングサービス事業を展開するイー・ピー・アイ（京都市伏見区久我東町２―７、安土行博社長）は、従来のカバーテープが不要な独自のエンボスキャリアテープ「Ｆキャリ　テープ」を開発し、１０年１月から供給を開始する。エンボスキャリアテープの両端を羽根（フラップ）のように折り曲げる独自構造を採用した。リサイクル、リユースできる。同時開発の供給フィーダ「Ｆキャリ　フィーダー」を使ってリールによる自動梱包、自動供給を実現した。電子部品のほか、ボルト、ナットやファスナ、ボタンなど、これまで自動梱包、自動連続供給しにくかった部材や製品の梱包資材として幅広い業界に提案していく。

　Ｆキャリ　テープは、エンボスキャリアテープの両端を折り曲げてエンボスキャリアテープのポケットに収納した部品や製品が飛び出さないようにした。ポケット深さ最大２センチメートル。

　 従来のエンボスキャリアテープ、カバーテープは使用後、廃棄しているが、Ｆキャリ　テープはリユース、リサイクルできる。リユースは４００―５００回可能とみている。材料はＰＥＴのためＰＥＴとしてリサイクルできる。

　 また、最大荷重３キログラムの３８φリールを使って部品や製品をＦキャリ　テープに自動収納、Ｆキャリ　テープから自動取出し、空のＦキャリ　テープの自動巻取りができる供給フィーダ「Ｆキャリ　フィーダー」を独自開発。Ｆキャリ　フィーダーを専用台車にセットして自動実装機にセッティングすれば部品、製品の自動実装が可能。直線状整列のため、システム設置スペースをパーツフィーダ使用の従来システムに比べ、約３分の１に省スペース化した。品種切り替えもＦキャリカセット交換で簡単、スピーディにできる。

　 Ｆキャリ　フィーダーは対象製品サイズＭＩＮ縦１０×横５×高さ３ミリ（挿入数３千個）―ＭＡＸ５０×３０×１５ミリ（２００個）、テープ幅（閉時）ＭＩＮ３５ミリ―ＭＡＸ６０ミリ、（開時）ＭＩＮ６５ミリ―ＭＡＸ９０ミリ、装置サイズ幅９８×奥行き８２０×高さ９８０ミリの「ＡＦ―１００」と同５０×５×３ミリ（３千個）―同１００×３０×１５ミリ（２００個）、同６０ミリ―１１０ミリ、同９０ミリ―１４０ミリ、同１４８×８２０×９８０ミリの「ＡＦ―１５０」。ともに価格１００万円以下に抑えた。