ネットワーク機器向け高速検索メモリTCAM「R8A20410BG」

　ルネサス　テクノロジ（塚本克博会長）は、ルーター、スイッチなどのネットワーク機器向けにデータの送り先などを高速に検索を実現するメモリー「ＴＣＡＭ（ＴｅｒｎａｒｙＣＡＭ）」の標準タイプ「Ｒ８Ａ２０４１０ＢＧ」を製品化、１０日からサンプル出荷を開始した。

　 サンプル価格は５７６ピンＦＣＢＧＡで３万円。１０年８月から月産３千個で量産開始、１１年４月には月産６千個を予定。

　 新製品は、汎用向けＳｔａｎｄａｒｄＴＣＡＭシリーズの第１弾で、１テーブル当たり最大３６０メガｓｐｓ（サーチ・パー・セコンド）の高速検索可能な２０メガビット容量で高性能な通信機器を実現できる。

　 検索条件に柔軟性を持たせ、検索のビット長を４０Ｌ/Ｈ、８０、１６０、３２０、４８０、６４０ビットから指定できる。加えて、４列独立の検索エンジンを搭載するなど、検索を高速化できる機能を備えているため、ローエンド機器からハイエンド機器まで、ネットワークの種類に応じた幅広い用途に適用可能。カスケード接続により４０メガビットまで拡張できる。