リチウム・イオン・バッテリパック搭載向けチップセット「MK5207」

　ＯＫＩセミコンダクタ（榎本博社長）は、多セル直列構成のリチウム・イオン・バッテリパックの搭載向けに、制御、監視、保護の全機能を提供するチップセット「ＭＫ５２０７」を製品化、今月から量産出荷を開始する。評価ボード（貸出し、販売）も同時提供する。

　 新チップセットは、監視用アナログフロントエンドＩＣ「ＭＬ５２０７」とコントローラＩＣ「ＭＬ５２２７」で構成。

　 このチップセットを使用することにより、充電時のセルバランス、過充電/過放電検出、ショート検出などの機能を備えたバッテリパック保護システムを容易に構成できる。内蔵のフラッシュメモリーに過充電/過放電検出電圧などのパラメータを格納でき、顧客要求に応じて様々なシステムに適応可能。制御プログラムコードを内蔵フラッシュメモリーに格納するため、外付けメモリーは不要。

　 応用分野は電動アシスト自転車、電動自転車（主に海外向け）、電動工具、ＵＰＳ。

　 今後、産業機器、民生機器用途をはじめとして、車載用まで多セル直列構成のリチウム・イオン・バッテリパックの充放電制御ＩＣ製品のラインアップ拡充を計画している。