091203_01
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
12月3日 |
091203_01 |
サムスン電子 |
半導体集積回路 |
メモリー |
パソコン・OA機器・LAN用 |
線幅30ナノ級3ビットMLCと32ギガビットDDRNANDフラッシュ
【ソウル支局】韓国のサムスン電子は、業界に先駆け線幅30ナノメートル級のプロセス技術を使用したNAND型フラッシュメモリー2種の量産に着手したと発表した。一つは3ビットの多値セル(MLC)NANDチップ。もう一つは、非同期DDR(ダブルデータレート)インターフェイスの32ギガビットMLC・NANDメモリー。
11月下旬から量産を開始した3ビット製品は、サムスンの3ビットNANDコントローラと一緒にNAND型フラッシュメモリーモジュールに使用される。サムスンはまず、同チップで容量8ギガバイトのマイクロSDカードを生産する。
同社によると、3ビットMLC・NANDチップは、現在普及している2ビットMLC・NANDチップに比べ、データの記憶効率が50%向上。マイクロSDカードのほかに、USBフラッシュドライバーなどにも適応できる、効率的なNANDベースのストレージを消費者に提供するという。
一方の32ギガビットMLC・NAND型フラッシュメモリーは、11月下旬に主要OEM企業向けの量産出荷がスタートした。
DDR NANDメモリーは、高速・大容量メモリーを要するモバイル機器の読み取り性能を大幅に向上させる。従来、モバイル機器に使用されていたシングルデータレート(SDR)のMLC・NANDチップの読み取り速度は毎秒40メガビット。これに対して、サムスンの新DDR NANDチップは毎秒133メガビットだ。
この新DDR・NANDメモリーは、PC用SSD(ソリッドステートドライブ)や、スマートフォン向けのプレミアムSDカード、またサムスンのモバイル向け大容量メモリー「moviNAND」に使用される。個人向けメディアプレヤー、MP3プレヤー、カーナビゲーションシステム向けとしても最適とサムスン。
30ナノメートル級のDDR MLC・NANDを使用することで、プレミアム・メモリーカードは読み取り速度60メガビット/秒を実現。平均読み取り速度17メガビットのSDR・NANDベースのメモリーカードに比べ、300%以上の性能向上を可能にするという。
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