091103_02
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
11月3日 |
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アルテラ |
半導体集積回路 |
セミカスタムIC |
デジタル情報家電用 |
トランシーバ機能内蔵のFPGA「サイクロンW」
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米アルテラ(ジョン・デイナCEO)は2日(現地時間)、システム・コストを低減しながら帯域幅の増大に対応、低消費電力化も実現したFPGA「CycloneW」を発表、10年第1四半期から量産出荷を開始する。トランシーバ機能を内蔵 シリアル・プロトコルへのサポートも提供し、コスト重視のアプリケーションに最適な新戦略製品と位置付ける。「製品ポートフォリオの充実により顧客の選択肢を広げ、新たな市場分野への参入を実現していきたい。ビジネス拡大の武器がそろってきた」(日本アルテラ・日隈寛和社長)。
モバイル・ビデオ、音声、データアクセス、高画質3D(3次元)画像に対する需要が顧客エンジニアの手元でプログラム変更ができるFPGA(フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ)デバイスにおいても最近、急速に需要が増大している。
CycloneWは、3.125ギガbpsトランシーバI/Oを内蔵、高帯域を必要とするアプリケーション向けの“GX”と、低コスト、低消費電力、多機能性を組み合わせられる“E”2種類の構成。
GXデバイスは、システム全体のコスト削減にフォーカスした。最大15万個相当のロジック・エレメント(LE)、最大6.5メガビットのRAM、最大360個の乗算器、最大8個の3.125ギガbps統合トランシーバを備えている。ギガビット・イーサネット(GbE)、SDI、CPRI、V―by―Oneなどの主要プロトコルをサポートし、PCI Express(PCIe)対応のハードIPを内蔵。低消費電力性と11×11ミリメートルの小型パッケージにより、ワイヤレス、ワイヤライン、放送機器、産業機器、民生機器などの低価格、小型機器への搭載を狙う。
Eデバイスは、前世代製品と比較して消費電力を最大25%削減、携帯型のソフト無線(ソフトウエア・デファインド・ラジオ)など消費電力を重視するアプリケーションへの搭載を目指す。
最小デバイスの「EP4CE6」の販売価格は3ドル(25万個購入時)。
CycloneWは、TSMCの60ナノメートルLP(低消費電力)プロセスを採用している。
また同時に、CycloneWシリーズへの対応も含め、ほかのFPGA、CPLD、“HardCopy”ASICデザインにおいて、優れた性能と生産性を実現する開発ソフトウエア「QuartusU」の最新バージョン「v9.1」もリリースされた。前バージョンに比べてコンパイル時間を20%短縮。競合の高集積40/65ナノメートルデザインと比べると、平均2分の1から3分の1のコンパイル時間を実現している。 |