マルチメディア機能対応USBアクセサリスイッチ「FSA800」

　フェアチャイルド・セミコンダクタージャパン（伊藤靖彦社長）は、多様なマルチメディア機能に対応し、小型パッケージによるＵＳＢアクセサリスイッチ「ＦＳＡ８００」のサンプル出荷を開始した。既に量産出荷できる体制にある。

　携帯電話をはじめＰＤＡ、ＭＰ３プレヤーなどポータブルタイプの各種マルチメディア機器への搭載を目指し、この分野における需要が急増している日本市場での受注に大きな期待を掛ける。

　ＦＳＡ８００は、ｍｉｃｒｏＵＳＢコネクタ規格に準拠、組込み型のＵＳＢチャージャ検出機能を持つ。コモンポートでＵＳＢデータ、ステレオ／モノラル・オーディオ、Ｍｉｃ、ＵＡＲＴデータすべてを取り扱うことができ、さらにＭｉｃデータを扱える。

　オーディオジャックの携帯電話やＭＰ３プレヤーへの接続時に発生するポップノイズを除去する終端抵抗を内蔵。高電圧に対して強固な保護を保証するＶｂｕｓ（電源線）端子の２８Ｖ過電圧耐性も特徴。ＵＳＢ、オーディオ、チャージングなどを支えるトータルソリューションを提供する。電源電圧は２.７―４.４Ｖ。

　帯域幅は７００メガヘルツを超え、ＵＳＢ２.０フルスピード（ＦＳ）とハイスピード（ＨＳ）に対応する。

　ステレオやマイクロホン付きモノラルヘッドセット利用により、デザインに柔軟性を持たせられる。

　主なマルチメディアの全機能を薄型ＵＭＬＰパッケージ（１.８×２.６×０.５５ミリメートル）の小型サイズで実現した。サンプル価格は７０セント（1000個購入時）。