091006_03
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
10月6日 |
091006_03 |
ローム |
ユニット |
電源・アンテナ・高周波部品 |
一般産業用 |
SW損失とサージノイズ低減のSiCデバイス内蔵パワーモジュール
ロームは、シリコンカーバイド(SiC)デバイス内蔵のパワーモジュールを開発し、今月末からエンジニアリングサンプル(ES)の供給を開始する。
モジュールの配線などの内部構造を見直し、工夫した。同社開発のSiCのMOSFET、ショットキーバリアダイオードを搭載することにより、同社従来品のシリコン(Si)モジュールに比べスイッチング損失、サージノイズともに半減した。
まず、1200V、100Aの2in1(MOSFETとショットキーバリアダイオード2組搭載)パワーモジュールのESを今月末から供給する。産業機器のモーター駆動用や太陽光発電システムの電源用などの需要を見込んでいる。将来的にはハイブリッド車、電気自動車向けの用途開発を進めていく。
独自のモジュール回路構造でサージ電圧を250Vから150V(600V、100A、125度Cの動作状況下での測定)に同社従来品比35%低減した。
これにより、Siパワーモジュールと同等のサージ電圧でスイッチング損失を約77%削減した。高周波動作時の発熱も64%減らした。温度依存性が低く、高温動作時において熱暴走しにくい。
今後、保護回路、ゲートドライバーなどから構成されるコントローラの開発を進め、インテリジェントパワーモジュール(IPM)として商品化を進めていく。
|