入力110V系の鉄道車両用DC-DCパワーモジュール

　ＴＤＫラムダは、入力電圧が１１０Ｖ系の鉄道車両搭載機器に最適なＤＣ―ＤＣパワーモジュール「ＣＮ―Ａシリーズ」を開発した。まず、出力電力１００Ｗ機種（１万７５００円）から受注を開始し、０９年度内に３０Ｗ、５０Ｗ、２００Ｗ機種を品ぞろえ。３―５年後に４億―５億円の売上げを見込む。

　新製品は、鉄道関連規格に準拠した広範囲入力電圧（６０―１６０Ｖ）の仕様。耐振動・耐衝撃特性は、ＩＥＣ６１３７３（ＪＩＳ　Ｅ　４０３１）―区分１―等級Ｂに準拠。また、高信頼性設計により無償保証期間は５年。形状は世界標準のブリックサイズの仕様。４分の１ブリック（２００Ｗ出力は２分の１ブリック）。パワーＩＣやトランスなどの搭載部品の小型化を図ることによって、同社従来製品に比べ、１００Ｗ機種で５０―６０％の小型化を実現した。

　動作周囲温度はマイナス４０―プラス１００度Ｃ（ベースプレート温度）。

　鉄道車両搭載機器向けの電源は、ユニット型や基板型の専用電源を使用するのが一般的だった。同社が今回提案するブリックサイズのパワーモジュールは、環境への配慮から省エネ化の要求に対応し、小型、高効率で、自由に電源装置を設計できるメリットがある。