ホームオーディオ用超小型シリコンAM/FMラジオチューナ

　ミツミ電機はこのほど、ホームオーディオ用ＡＭ／ＦＭラジオチューナの新製品として、同社従来品比で容積比６５％の小型化を実現した超小型シリコンラジオチューナ「ＦＡＥＨ０７―Ｗ０１」を開発、１０年８月から量産開始する。

　セットの小型・薄型化に伴い、チューナの形状や配置がセット設計でのネックとなっていた。

　新開発のチューナは、よりセット設計を容易とし、同時に幅広いセットに使用してもらうために開発したもの。シリコンチップを用いることで回路の簡素化、省スペース化やソフトウエア制御による効率化が可能で、開発期間短縮やトータルコストダウンに貢献する。

　特徴は（１）ソフトウエアによる切り替えでワールドワイド受信対応可能（インターフェイスは、２―ｗｉｒｅおよび３―ｗｉｒｅのどちらかを選択）（２）欧州ＥＮ規格、北米ＦＣＣ規格、電気用品安全法に適合可能（３）超小型化（同社従来品比で容積比６５％）によりセット設計のレイアウトフリーに寄与（ＡＭ／ＦＭ　ＡＮＴ入力コネクタ付き、出力はＦＦＣコネクタを採用）（４）同一形状でＡＭ／ＦＭ、ＦＭオンリー、それぞれＲＤＳ対応も可能（４タイプ）。

　受信感度は、ＡＭ６０ｄＢ／ｍ　ｍａｘ（５３ｄＢ／ｍ　ｔｙｐ）（Ｓ／Ｎ＝２０ｄＢ　ａｔ９９９キロヘルツ）、ＦＭ２２ｄＢμＥＭＦｍａｘ（１２ｄＢμＥＭＦｔｙｐ）（Ｓ／Ｎ＝５０ｄＢ　ａｔ９８メガヘル
ツ　）。Ｓ／Ｎ比は、ＡＭが４２ｄＢｍｉｎ（５０ｄＢｔｙｐ）、ＦＭがモノラル６５ｄＢｍｉｎ（７０ｄＢｔｙｐ）、ステレオ６０ｄＢｍｉｎ（６５ｄＢｔｙｐ）。

　サンプル価格は７００円（消費税別）。生産計画は、マレーシアのミツミテクノロジー（Ｍ）で、１０年８月から月産３０万個の量産を計画する。