パワーアンプ内蔵の相互会話機器用ボイススイッチ「NJW1128」

　新日本無線は、インターホンや通話機能付き給湯器リモコン、会議システムなど相互会話機器向けのパワーアンプ内蔵ボイススイッチ「ＮＪＷ１１２８」を発売した。サンプル価格は３００円。

　 新製品は、パワーアンプ、受話アンプ、ラインアンプ、マイクアンプ、送/受話アッテネータ、レベル検出器、ノイズ検出回路（バックグラウンドモニター）で構成するボイススイッチ。従来製品では外付けだったパワーアンプを内蔵したことで、基板面積の縮小に貢献。内部回路の見直しにより、外付けコンデンサとしてセラミックコンデンサを用いることが可能になり、低コスト、長寿命化も実現する。

　 スピーカとマイクが近距離に配置されている相互会話機器ではスピーカからマイクへの音の回り込み（音響結合）によるハウリングやエコーが発生する。

　 そのため、話し始めた側の入力信号の大きさを検出し、優先側（送信側）を判断、送話側の音量を大きく、受話側の音量を小さくすることで音響結合を抑え、ハウリングを防止する。加えて、ノイズ検出回路により周囲の雑音を検出し減衰させ、明瞭な会話を可能にした。

　 動作電源電圧は３.９―５.５Ｖ。アッテネータレンジは５２Ｖ。パッケージは９ミリ角、高さ１.５ミリサイズの「ＬＱＦＰ―４８―Ｒ３」を採用している。