超低消費電力で高精度電圧のアナログIC「CAT8900」

　米オン・セミコンダクタは超低消費電力、高精度電圧の「ＣＡＴ８９００」を開発、高精度アナログＩＣ分野に進出する。

　ＣＡＴ８９００はテスト装置およびポータブル・システムで高精度性能を達成するために、８００ｎＡの低い最大供給電流と０.０２％の高い精度を実現。初期精度が０.０２％プラスマイナス０.５ｍＶと高く安定しており、温度係数は２０ｐｐｍ／度Ｃで８００ｎＡの最大消費電流を維持している。この電圧リファレンスは最小バッテリ負荷時に給電したままにできる。

　１０２４Ｖ、１２００Ｖ、１２５０Ｖ、１８００Ｖ、２０４８Ｖ、２５００Ｖ、２６００Ｖ、３０００Ｖおよび３３００Ｖの９種類の電圧リファレンスがそろう。各リファレンスはプラスマイナス０.５ｍＶ、プラスマイナス１.０ｍＶ、プラスマイナス２.５ｍＶ、プラスマイナス５.０ｍＶの四つの精度グレードで提供。最大１０ｍＡの負荷電流をソースまたはシンクし、ドロップアウト電圧はわずか５０ｍＶ。

　ＣＡＴ８９００は鉛フリーのＲｏＨＳ準拠、３ピンＳＯＴ―２３パッケージで供給。単価は初期精度プラスマイナス５.０ｍＶパージョンの場合で０.６０ドル（１万個受注時）。