090724_03
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
7月24日 |
090724_03 |
日立化成 |
電子材料 |
電子材料 |
一般産業用 |
大型化が可能な電圧で濃淡の調整が可能な調光フィルム
日立化成工業(東京都新宿区、田中一行社長)はこのほど、電圧で濃淡の調整が可能な調光フィルムの製品化に成功し、今月から五所宮事業所(茨城県筑西市)で量産を開始した。今後、サンプル出荷を行い、12年には年間売上高50億円を目指す。
近年、プライバシー保護や日差しをさえぎり室内温度の上昇を抑制するため、調光ガラスの市場が拡大している。調光技術として液晶やエレクトロミックなどが実用化されているが、白濁・透明感のコントロールや大型化などの面で課題も多かった。
同製品は透明導電層をコーティングした2枚のPETの間に、配向粒子を封入したマイクロカプセルがマトリックス樹脂を挟み込んだ構造。調光の原理は配向粒子に交流電圧をかけることで粒子が配向し透明状態に、電圧をかけない場合は粒子が配向しないことから濃紺色の遮光状態となる。
また、広幅・長尺であることから大型の調光ガラスにも対応。
消費電力は1.1W/平方メートルと低消費電力を実現した。主な用途として航空機の窓に採用されたほか、自動車、船舶、家電製品など幅広い用途への使用が見込まれている。
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