電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
7月20日090720_03 住友大阪セメント/利昌工業 電子材料 誘電体・絶縁体 一般民生用

熱伝導率向上の液状エポキシ樹脂封止材「リコ・ジーマ・イナス」


 住友大阪セメントと利昌工業はこのほど、電気絶縁性を保ちながら、汎用の液状エポキシ樹脂封止材に比べて10倍から40倍程度まで熱伝導率を向上させた液状エポキシ樹脂封止材「リコ・ジーマ・イナス」を開発、製品化したと発表した。今月からサンプル出荷および同製品を使用した部品の受注活動を開始する。

 新製品は、電子部品や電気機器の高性能化・小型化に伴う、効率良く放熱できる材料開発へのニーズに対応して開発したもの。同社では07年4月に、熱可塑性樹脂の内部に独自の無機鉱物粒子群による熱伝導構造を導入した「ジーマ・イナス」を開発、販売してきたが、今回、従来から電気絶縁材料として最も一般的な液状のエポキシ樹脂をバインダー樹脂としたジーマ・イナスの新しいグレードを開発した。

 リコ・ジーマ・イナスは、封止用液状エポキシ樹脂の内部に独自の無機鉱物粒子群による熱伝導構造を導入し、電気的絶縁を保ったまま、熱伝導率だけを一般の液状エポキシ樹脂に対し約10―40倍(1―7W/m・K)まで増大させた高熱伝導・電気絶縁性の液状封止材料。7W/m・Kという熱伝導率は、液状の封止用エポキシ樹脂としては現状では最高レベルで、電気・電子部品の封止における放熱問題に対し大きな効果を発揮する。

 加えて、優れた作業性・流動性、2液タイプと1液タイプの2形態を提供、などの特徴を持つ。

 サンプル価格は、1キログラム当たり1万円。初年度販売目標は、年間2億円。


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