車載機器向けチップLED付き中空軸可変抵抗器「RK39A」

　アルプス電気は１日、車室内のエアコンやオーディオなどの操作用に、チップＬＥＤ付き中空軸可変抵抗器「ＲＫ３９Ａ」を開発、今月から量産開始すると発表した。既発売の直径４５ミリメートル品に加え、直径３９ミリメートル品を追加開発したもの。

　 車室内のエアコンやオーディオは、デザイン性や操作性向上のため、複数操作を一つのダイヤル部で行う機器が増えている。こうした操作部用の部品として、内側にスイッチを配置可能な中空軸可変抵抗器がある。

　 新製品は外形寸法が幅３９.０×奥行き３９.５×高さ８.５ミリメートルと小型で、限られた実装スペースへの搭載を可能にし、設計自由度向上に貢献する。

　 夜間走行時の視認性やデザイン性向上のため、チップＬＥＤを搭載。同ＬＥＤは砲弾型ＬＥＤに比べ色彩バリエーションが豊富で、光の色合いへの細かな要望にも対応可能。ＬＥＤをパネル面に近い場所に取り付け可能なため、高い輝度が得られる。

　 ダイヤルノブのクリック数やクリックトルクなどのカスタマイズにも対応し、操作部フィーリングへの個別ニーズを達成する。シミュレーション技術を用いた部品形状や樹脂の最適化により、操作ダイヤルの軸のがたつきを低減し、高品質や良好な操作フィーリングを実現する。

　 サンプル価格は５００円（税込み）。１１年４月には月産３０万個の生産を予定。生産は、中国・大連アルプスで行う。

　 定格０.０５Ｗ。動作寿命３万回。使用温度範囲マイナス４０―プラス８５度Ｃ。ＬＥＤ色調は、赤、アイスブルー、緑、白。