090626_03
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
6月26日 |
090626_03 |
日立化成 |
電子材料 |
電子材料 |
一般産業用 |
高熱伝導性と柔軟性両立のシート「黒鉛/BN・樹脂高熱伝導シート」2製品
日立化成工業(東京都新宿区、田中一行社長)はこのほど、金属並みの高熱伝導性と柔軟性を併せ持つ放熱シート「黒鉛・樹脂高熱伝導シート」と「BN・樹脂高熱伝導シート」の2製品を開発した。今後、サンプル出荷を開始し、12年までに年間売上高20億円を目指す。
「黒鉛・樹脂高熱伝導シート」は、形状最適化を図った黒鉛粒子を新規に開発した耐熱・柔軟性を持った樹脂中で垂直方向に配向させることにより、ハイブリッド構造の黒鉛シートを完成させた。
同製品は、熱伝導率で40―90W/mKと金属並みの優れた高熱伝導率と低熱抵抗値を実現。シート自体に微粘着性を有し密着性、柔軟性に優れ、電子機器の使用に耐えられる難燃性を持つ。
黒鉛材料は高い熱伝導率を有するが、粒子単体は硬質であるため柔軟性・密着性に難点があり、これまで高熱伝導性と柔軟性の両立は困難であった。
また「BN・樹脂高熱伝導シート」は黒鉛の代わりに窒化ホウ素を用いることにより、絶縁系で垂直配向性を持たせることに成功。熱伝導率10―20W/mKと絶縁系部材として極めて高い熱伝導率を実現した。
今回開発した高熱伝導シートはPCのCPU、グラフィックチップ、チップセットやDVCなどの放熱部での使用が見込まれる。特に絶縁系のBNシートは、回路周辺の電気絶縁性が要求される部品の放熱部での用途に期待が掛かる。
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