090623_01
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
6月23日 |
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ナショナルセミコンダクター |
ユニット |
その他 |
一般民生用 |
太陽光発電システム向け「SolarMagicパワーオプティマイザ」
米ナショナルセミコンダクター社(NS社)の日本法人「ナショナルセミコンダクタージャパン」(NSJ、東京都江東区、ジェフ・ウォーターズ社長)は22日、太陽光発電システム発電の電力を高効率で回収する「SolarMagic(ソーラーマジック)パワーオプティマイザ」の日本での販売を開始した。同日販売提携を結んだ住宅リフォーム事業のウエストホールディングス(広島市、吉川隆社長)が一般住宅向けに営業活動をスタートした。
ソーラーマジックパワーオプティマイザは、太陽光発電パネル・モジュール間で発電量の違いなどにより生じるミスマッチに起因する発電システム(アレイ)全体での電力損失を最小限に抑える製品。
太陽光発電システムは、部分的な日陰や汚れなどにより発電パネル間の発電量にミスマッチが生じた場合、実際の発電量を大きく下回る電力しか回収できないという課題があった。ソーラーパネルシステムの1割の面積に日陰が生じただけで、システム全体の発電量は半減することもある。
これに対し、ソーラーマジックパワーオプティマイザは、発電パネル間のミスマッチをNS社のアナログ回路技術、半導体技術を用いて電気的に補正、ミスマッチで失われる電力の50%相当分を回収することができる。
同製品により、太陽光発電システム設置にかかわるさまざまな制約を解消できる。一時的にビルや樹木の影に覆われる屋根や冬場に日が当たりにくい北向きの屋根への設置が可能になる。
加えて発電効率が同一でないパネルの混在や発電パネル系統ごとに接続パネル数が違うといったミスマッチが生じるパネル構成でのシステム設置も可能になる。「屋根が複雑な形状で小さく、住宅が密集している日本に適したソリューション」(ウォーターズNSJ社長)とする。
販売を手がけるウエストHDの池田直人常務も「これまで提案できなかった狭小屋根や日陰の発生する環境の住宅にも提案が可能になるだけでなく、既存設置住宅への増設提案も考えている」とし、同製品の販売計画として月間1800台、年間売上げ6億円を掲げる。
なお、NSJでは、太陽光システム設置業者や住宅メーカーなどの販売パートナーの増強などを順次図り、同製品関連のビジネス拡大を進めていく。
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