第2世代WiMAX対応のSoC「MT7110」シリーズ3品種

　台湾の半導体設計大手、メディアテック（聯発科技）は１日、第２世代ＩＥＥＥ８０２.１６ｅＷｉＭＡＸ対応システムオンチップ（ＳｏＣ）「ＭＴ７１１０」シリーズの新製品を３種発表した。いずれも「ＷｉＭＡＸフォーラム・ウェーブ２」仕様に準拠し、同仕様を上回る多数の機能、高水準の性能を提供するとしている。

　新製品３種のうち「ＭＴ７１１７」と「同７１１９」は、ＷｉＭＡＸ対応ＣＰＥ（顧客宅内装置）向け、「ＭＴ７１１８」は携帯端末やＵＳＢドングル、組込み機器向けに設計されている。

　全製品ともアップリンクおよびダウンリンクＭＩＭＯ（多重入力多重出力）と、音響ビーム形成をサポートする二つの送信回路、二つの受信回路を有する。

　「ＭＴ７１１８」は、特許取得済みの節電技術を搭載しており、組込み機器の低消費電力ニーズに対応。ノートＰＣのＵＳＢドングルに使用する際は、ディスクなしで自動インストールできる。

　「ＭＴ７１１７／７１１９」は、高性能でコスト効率の良いＣＰＥを設計するためのＳｏＣ。「７１１７」はイーサネットＰＨＹ（物理層）とＤＳＰを組み込み、単一のＶｏＩＰポートに対応。「７１１９」は、イーサネットスイッチとＰＨＹを統合、ＶｏＩＰポート４基をサポートする。

　両製品とも、適切に構成されたシステム、メモリーバス付きデュアルコアプロセッサを搭載。「７１１９」は、価格８０ドル以下のフル装備のＩＡＤ（統合アクセスデバイス）設計用、「７１１７」は価格５０ドル以下のＣＰＥ設計用として提供される。