090519_01
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
5月19日 |
090519_01 |
NECエレクトロニクス |
半導体集積回路 |
汎用リニアIC |
パソコン・OA機器・LAN用 |
高速伝送USB3.0に準拠したホストコントローラLSI
NECエレクトロニクスは、世界で初めてUSB3.0に準拠したホストコントローラLSIを製品化し、6月前半にサンプル出荷を開始すると発表した。量産は9月から実施し、早ければ09年末発売のパソコンに搭載される。同社では将来の同LSI売上げ目標として100億円を掲げる。
USB3.0は、パソコンをはじめ、周辺機器、デジタル家電などで広く用いられるインターフェイス規格「USB」の次世代規格。
現行、主流となっているUSB2.0と比べ伝送速度が10倍以上速い、毎秒5ギガビットの高速伝送を特徴とする。
例えば、25ギガバイト容量のHD動画を伝送速度毎秒480ギガビットのUSB2.0で伝送した場合、14分程度要したが、USB3.0の場合70秒程度に短縮することができる。
USB3.0のコネクタ形状は、USB2.0と互換性を持つ。USB3.0対応機器にUSB2.0コネクタを接続し、USB2.0として使用することもできる。
USB仕様策定団体(USBインプリメンターズフォーラム)のコアメンバーとなっている同社が開発したホストコントローラLSI「μPD720200」は、主にパソコン、デジタル家電に搭載される半導体製品。
一つのチップに2ポート分のUSB3.0の物理層(PHY)とUSB2.0PHYを搭載。PCなど製品内部のインターフェイスとしては「PCI Express(1レーン)」を採用している。サンプル価格は1500円。
同社第二SoC事業本部新津茂夫副事業本部長は「USB2.0でも世界初のホストコントローラを製品化した実績から、USB3.0でも急速にパソコンへの搭載が進むと見ている。11年に6千万台のUSBホストコントローラ搭載PCが出荷されると予測しているが、そのほとんどに当社製品が搭載されるだろう」と語る。
同社ではホスト用のUSB3.0PHYをIPとしてPCチップセットベンダーに供給するほか、周辺機器などデバイス側についてもASICベースのビジネスで対応していく方針。
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