消費電力1W のフルHDトランスコーダLSI「MB86H57/58」

　富士通マイクロエレクトロニクスは、７月下旬から消費電力１.０ＷのＨ・２６４／ＭＰＥＧ―２対応フルＨＤトランスコーダＬＳＩ「ＭＢ８６Ｈ５７」（パッケージ＝６５０ピンＦＢＧＡ）、「同５８」（同＝４９６ピンＰＢＧＡ）のサンプル出荷を開始する。

　新製品は、デジタル放送などで用いられるＭＰＥＧ―２と圧縮率の高いＨ・２６４を双方向に変換可能なＬＳＩ。ノートＰＣなどを含むＨＤ画像対応録画機器向けとして開発した。

　富士通研究所の独自アルゴリズムによる高画質化と処理量低減により、トランスコード時の消費電力がメモリー内蔵で１.０Ｗという業界トップクラスの低消費電力を達成、モバイル機器などへの搭載も可能とした。

　オーディオトランスコード機能やデジタル放送のコンテンツ保護に必要なセキュリティ機能、放送信号から映像データと音声データを含むデジタル信号に復調するデモジュレータの接続インターフェイスを１チップに集積している。

　外部ＣＰＵとの接続に用いるホストインターフェイスには、１６ビットパラレルインターフェイスと、映像ストリームのインターフェイスであるＴＳインターフェイスに加え、シリアルインターフェイス、ＰＣＩ、ＰＣＩ　Ｅｘｐｒｅｓｓ、ＵＳＢを搭載している。