プロジェクタ向けランプ点灯用IC「SLA2600Mシリーズ」

　サンケン電気は、プロジェクタの明るさを維持しながら、ランプ点灯回路の部品点数を約半分に、実装面積も約３０％削減可能なランプ点灯用ＩＣ「ＳＬＡ２６００Ｍシリーズ」を開発、５月初旬からサンプル出荷を開始する。

　 プロジェクタの小型化の要求に対応、ＡＣ駆動回路を構成するプリドライバーＩＣとＭＯＳＦＥＴ４個を１パッケージ化に搭載。さらに過熱保護回路を内蔵し、従来は外付けとしていた温度検出用のサーミスタが不要などで、周辺部品を含めたランプ点灯回路の部品点数を大幅に削減、実装面積を低減した。

　 １パッケージ（樹脂部寸法：３１×１６×５ミリメートル）化したことで、外来ノイズによる誤動作や破壊などの影響を低減、保護機能も過熱保護に加え、制御電源電圧低下保護、貫通電流防止のデッドタイム機能などを内蔵、機器の信頼性向上に貢献する。ＣＭＯＳ入力レベルは３.３Ｖと５Ｖ。

　 サンプル価格は８００円。０９年秋から量産出荷に入り、当初月産３万個でスタート、１１年度には月産１０万個を見込む。