従来品の80分の１の超小型μサージ抑制ユニット「ecoサージμ」

　沖電線と首都大学東京はこのほど、サージエネルギー回生方式により、従来品の８０分の１以下となる超小型μサージ抑制ユニット（商品名「ｅｃｏサージμ」）＝写真＝の開発に世界で初めて成功した。今年７月からの販売開始を予定する。

　サージ抑制線と回生モジュールの組み合わせにより、インバータのスイッチングに起因するμサージを超小型で抑制する新方法（国内外共同特許出願中）を開発したもの。これにより、従来のフィルターに比べサージ抑制に伴う消費電力を最小限（従来フィルターに比べ３０分の１以下）に抑え、体積を１５ｋＷクラスで８０分の１以下に、μサージノイズを９０％以上抑制する超小型μサージ抑制ユニットを実現した。

　従来、配電盤内にスペースがなくサージ対策が取れない場所へも設置が可能となる。省エネ化に伴う従来モーターでのインバータ適用によるサージ対策にも有効となり、広範囲な用途に適用できる。既設配線系への後付け設置も容易に行える。２０１０年に年間５億円の売上高を目指す。