パーソナルメディア向け業界最大容量のBA　NANDフラッシュメモリ

　米マイクロンテクノロジーは、パーソナルメディアプレヤーなどの用途向けとして、業界最大容量のＢＡ（Ｂｌｏｃｋ　Ａｂｓｔｒａｃｔｅｄ）ＮＡＮＤフラッシュメモリー製品群を発表した。

　ＢＡ　ＮＡＮＤは、多値セル（ＭＬＣ）ＮＡＮＤとメモリーコントローラを一つのパッケージに統合したもので、マイクロンの３４ナノメートルプロセス技術で生産されている。

　これを採用することで設計者は、次々と現れる新世代ＮＡＮＤに対応するために、メモリーコントローラやシステムを再設計する必要がなくなるという。

　現在、ＮＡＮＤ型フラッシュメモリー応用機器の多くは、ホストコントローラ側でブロック管理やウエアレベリング、ＥＣＣ「誤り訂正符合」などを処理し、システムの信頼性を保証している。しかし、これらの機能は、様々な世代のＮＡＮＤが製造されると一層高度化するため、システム設計者には大きな負担がかかっていた。

　マイクロンのＢＡ　ＮＡＮＤは、ＮＡＮＤコントローラを内蔵するため、ホストコントローラ側のＮＡＮＤ管理負担がなくなり、システムメーカーは、最低限の変更を行うだけで最新のソリューションに移行。商品の市場投入までの時間を短縮できる。

　ＢＡ　ＮＡＮＤは、ＯＮＦＩ１.０仕様に準拠し、業界標準のＬＧＡ―５２パッケージで提供。現在、８ギガバイトと１６ギガバイト製品がサンプル出荷中で、今年後半には容量を拡大した製品がリリースされる見込みだ。