090303_04
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
3月3日 |
090303_04 |
NTTファシリティーズ/富士通コンポーネント |
接続部品 |
コネクタ・プラグ・ジャック・ソケット |
一般産業用 |
高電圧直流給電システム向けコンセントバーと電源プラグ
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NTTファシリティーズと富士通コンポーネントはこのほど、地球環境に優しい次世代の電力供給方式として期待されている高電圧直流給電システム(DC400V程度)に対応したコンセントバーと電源プラグを開発した。
同装置は、高電圧直流給電システムにおけるICT機器の運用作業に必須の安全性と簡易性を確保したコンセントバーと電源プラグ。実用化への技術的問題であった直流電源回路の開閉路のアーク放電と人体への安全面を解決した。今後、NTTファシリティーズは、NTTグループが推進する「直流給電推進の取り組み方針」と歩調を合わせ、実証実験を踏まえて、2010年までの商品化を目指す。
直流給電システムは、交流給電システムと比較し、給電システムの高信頼化、省エネ化を実現するソリューションとして期待されている。高電圧直流給電システムは、従来のDC48Vと比較し、高効率性、省スペース性、高信頼性の向上を図ることが可能だ。
今回開発した高電圧用コンセントバーと電源プラグは、電源とICT機器とを安全かつ確実に接続するための装置で、国内外の企業から要望されていた。
AC100Vでは、負荷機器の使用、未使用にかかわらず常にコンセント両端子間に電圧が印加されているため、端子間の微小なすき間から湿気やほこりが付着し、まれなケースでは漏電や絶縁破壊などの原因となっていた。
高電圧直流方式では、従来のAC100V以上に感電防止などの安全性を確保すること、プラグ挿抜時に発生するアーク防止が必須なことから、活線部が露出せず、かつアークをより高速に遮断する構造・機構を検討し、今回の製品を開発した。
高電圧直流給電システム用コンセントバーと電源プラグの特徴は、コンセント挿入時の安全性、アークの除去、省エネ・高信頼性などがある。機械式接点をコンセントに内蔵し、不使用時はコンセント端子間に電圧が発生しないため安全だ。
ICT機器などを使用する場合は、電源プラグのコンセント接続後、機械的スイッチをON側にスライドして接点を内部で閉じる構造のため、作業者は完全な無電圧で挿抜可能となり、従来のAC100VやAC200Vに比べても安全性が向上。電源プラグにフールプルーフ(うっかりミスよけ)構造により、誤挿入防止やコードの引っ掛けによる抜け防止を図った。
コンセントからプラグを引き抜く場合は、機械的スイッチをOFF側にスライドすることで、高密度磁力を応用したアーク遮断モジュールにより強制的にアークを消弧する安全機構を内蔵している。
半導体や複雑な機械機構を用いないため、コンセント内部での消費電力はほとんどなく、省エネ性に優れる。少ない部品点数のため、安価で高信頼となっている。今後は同装置の実証実験を実施し、安全性、コンセント挿抜の容易性、長期安定性の確認を行う。
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