200万色超のLED点灯表示が可能なLEDドライバーIC2品種

　ロームは２４日、携帯電話やカーオーディオ機器、ＬＥＤ装飾点灯などで２００万色以上の多彩なＬＥＤ点灯表示ができる業界初の表示パターンデータ内蔵のＬＥＤドライバーＩＣシリーズを開発し、量産を開始したと発表した。

　ＬＥＤを使用したイルミネーション点灯に必要なＬＥＤ電流の段階的変化や繰り返しイルミネーションのためのＬＥＤ電流変化パターン機能をＬＥＤドライバーＩＣに内蔵することで、ＣＰＵのＬＥＤイルミネーション制御負荷をほぼゼロにした。

　多彩なＬＥＤイルミネーションでのノイズ対策も必要最小限に抑えることができる。

　ＬＥＤ６灯の昇圧回路なし「ＢＤ２８０２ＧＵ」と昇圧回路付き「ＢＤ２８１２ＧＵ」の２品種（０.５ミリピッチウエハーレベルチップサイズパッケージ）を取りそろえた。

　ＢＤ２８０２ＧＵは１月から月産能力５０万個で量産を開始。ＢＤ２８１２ＧＵは７月から同１００万個で量産に入る。前工程をローム浜松、後工程をローム福岡で行う。

　ＢＤ２８０２ＧＵ、ＢＤ２８１２ＧＵともに、ＬＥＤ点灯オン・オフの組み合わせての１６種類の基本波形パターンデータを内蔵。ＣＰＵから１６種類のパターンデータの選択とオン・オフの電流変化の傾きや、電流の最大値、最小値の設定および１ショットか連続点灯かを初期設定するだけで様々なイルミネーション制御が可能。ＬＥＤ６灯すべてに７ビット分解能を持つ高性能ＤＡＣと低電流ドライバーを内蔵している。ＲＧＢ各色１２８段階を細かく調光でき、ちらつきのない高品位なイルミネーション点灯を実現できる。

　ＲＧＢ各色を１２８階調で組み合わせ、２０９万７千色の多彩な発色制御が可能。定電流回路を内蔵し、ディスクリート回路構成に比べＬＥＤのＶＦばらつきや制限抵抗のばらつきによらず輝度を一定に保て、部品点数も削減できる。