安全性に優れ16A対応、全モールドロッカスイッチ「防水タイプ　JWシリーズLW」

　日本開閉器工業（大橋智成社長）はこのほど、防水形全モールドロッカスイッチＪＷシリーズの新製品として、高容量１６Ａ.２回路の安全性に配慮した「防水タイプ　ＪＷシリーズＬＷ」を開発、販売開始したと発表した。工作機械、輸送機械、建築・土木機械、食品機械、厨房機器など広範な展開を目指す。

　 開発したのは、ＪＷ―ＬＷ２１ＲＫＫ１を含む４機種。参考価格は５０９円（２極単投）、６２４円（２極双投）などとなっている。

　 ＪＷシリーズＬＷは、１６Ａ.２極回路で安全性に配慮した製品。高容量、絶縁性の向上、端子間絶縁性の向上、難燃材採用、防塵構造、パネル防水構造（ＩＰ６７）など多くの特徴を持つ。

　 高容量１６Ａ定格を実現した。絶縁性向上では、接点間距離３ミリメートル以上により絶縁性を高め、インラッシュ特性に優れ、機器の電源用に最適だ。

　 端子間に絶縁壁を設け、各端子間を大きくし、絶縁・耐電圧の安全性に配慮している。ケース・ハウジングともに、ＵＬ９４Ｖ―０の難燃材を採用。耐アーク性、絶縁性、自己消化性に優れる。

　 防塵構造では、開口部をなくして接触機構部へは塵埃（じんあい）が侵入しにくい構造とし、接触信頼性を向上。パネル防水構造は、フランジ下にパッキンを収納し、ナップイン取り付けにより防水性とデザイン性を両立させた。

　 補助接触板を用いたバウンス低減機構により、電気的開閉耐久性を一層向上。強制開離機構の採用により、耐溶着性に優れる。

　 ＵＬ、Ｃ―ＵＬ（ＣＳＡ規格適合）規格を取得。海外輸出商品に適する。端子は、ハンダ端子とタブ端子（＃１８７）の兼用端子。