常温輸送・保管か可能なクリーム無鉛ハンダ「ZEROクリームNP303-COSMO-ZQ」

　ニホンゲンマ（大阪市淀川区三津屋北２―１６―４、川崎実社長）は、業界で初めてクリーム無鉛ハンダの常温輸送、常温保管を実現した。

　 既に常温輸送で実績のある有鉛ハンダの常温輸送、常温保管の技術を無鉛ハンダに応用し、無鉛のクリームハンダの３５度Ｃの常温保管、常温輸送を可能にした。
　 「ＺＥＲＯクリームＮＰ３０３―ＣＯＳＭＯ―ＺＱ」として今月下旬からサンプル出荷を始め、２月下旬に海外拠点同時に生産販売を開始する。初年度５０トンの販売を見込んでいる。

　 常温輸送が可能になったことで、梱包費用、輸送費用を５０％削減でき、製品販売価格を１０％抑えられる。

　 優れた耐久性により、連続印刷２４時間可能。経時に伴う品質劣化が少なく、廃棄量を減らせる。大幅なコスト削減、環境対応を図れる。従来のＢＧＡ未融合撲滅、ボイド削減などについてもすべてクリアした基本特性も有している。

　 これまでのクリーム無鉛ハンダは、粉末ハンダとフラックスの化学反応を極力抑えるため、冷蔵保管、冷蔵輸送だった。一度常温にさらされると、品質劣化を招き、注意して取り扱わなければならなかった。

　 輸送に際しては、ドライアイスやアイスパックなどの保冷剤で５度Ｃ以下に保つ必要があった。保冷剤分、重量も増え、航空便での梱包費用、輸送費用がかさんでいた。