セキュリティ強度評価基準「PCI-PED2.0」対応の高セキュリティLSI「ML675055」

　ＯＫＩセミコンダクタ（東京都八王子市、榎本博社長）は２０日、決済端末に最適な高セキュリティＬＳＩ「ＭＬ６７５０５５」の販売開始を発表した。今月から量産出荷。ソフトウエア開発ツール（ＳＤＫ９）も用意している。

　新製品は、決済端末に要求されるセキュリティ強度評価基準「ＰＣＩ―ＰＥＤ２・０」に対応可能なセキュリティ性能を実現する独自開発のセキュリティＩＰ（知的財産）群と、最適な周辺制御機能を１チップに集積した。

　セキュリティＩＰ群はＤＦＡ、悪性プログラムの実行、異常環境下の誤動作発生などの物理攻撃や、電力解析などの再度チャンネル攻撃といった各種攻撃耐性を持つ。暗号化・複合化の安全な実行が可能な暗号エンジン、攻撃開始を行う各種センサーおよび悪性プログラムから暗号鍵などの重要なデータを保護するメモリー機能で構成している。

　ＡＲＭ７ベースの３２ビット高性能ＣＰＵコアに、８Ｋｂｙｔｅキャッシュメモリーを搭載している。

　８０メガヘルツの動作が可能なシステムＬＳＩに、これらの独自開発のセキュリティＩＰ群を組み合わせ、また、決済端末に必要となる各種の周辺機能を１チップに集積している。