電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
1月20日090120_03 ルネサス 半導体集積回路 マイコン・DSP 自動車機器用

次世代車載情報端末向けデュアルコアSoC「SH-Navi3/SH7776」


 ルネサス テクノロジは19日、2010年以降の次世代車載情報端末向けにCPUコアを2個搭載するデュアルコアシステムオンチップ(SoC)「SH―Navi3/SH7776」を発表した。業界で初めてデュアルコアSoCに画像処理機能を内蔵するなど、多彩な周辺機能を1チップ化している。4月からサンプル出荷を開始し、10年1月から量産を開始する。サンプル価格は1万2千円。

  同社は、世界の据え付け型カーナビ向けプロセッサで7割を超えるトップシェアを持ち、ハイエンドからローエンドまで幅広い製品群をそろえる。

  今回のSH―Navi3は、最もハイエンドな製品として位置付けられ、10年以降に実用化される車載情報端末向け製品。動作周波数533メガヘルツ/960MIPSの32ビットCPU「SH―4A」を2個搭載。前世代のSH―Navi2に比べ、約2倍となる最大1920MIPSの高速処理性能を実現した。

  また、次世代車載情報端末に必要な複数の機能を1チップ化。

  白線検知や先行車追跡などが可能な画像認識処理機能を搭載する。GPSなどの位置検知情報と画像認識機能を組み合わせ、走行レーンを特定するような次世代型ナビ機能も実現可能だ。

  歪み補正モジュールも内蔵し、リアビュー(後方画像)をバードビュー(上空から見た画像)に変換できるなど、高度な画像認識アプリケーションにも対応する。

  3次元(3D)グラフィックスエンジンも2個搭載。2D/3Dによる地図表示向けのルネサス独自の2D/3Dグラフィックスエンジンとともに、リアルビュー機能やゲームなど、より精細な3D表示向けに英イマジネーションテクノロジー社製IP「PowerVR SGX」を備える。

  インターフェイスは、DDR3メモリーインターフェイス(533メガヘルツ動作16ビット専用バス2本)のほか、シリアルATA、PCIExpressなど高速インターフェイスを搭載している。

  製造プロセスは、携帯電話用LSIに使用する低消費電力化を考慮した65ナノプロセスを使用。CPU部は、前世代品に比べ消費電力を2分の1に抑えている。

  同社マイコン統括本部自動車事業部の山内直樹副事業部長は「SH―Navi3は、10―14年を見据えた戦略的商品。従来のナビではなく、車両協調機能を含んだ『車載情報センタ』をシンプルに実現する第1弾のプラットフォームと考えている。10年を予定している量産開始当初はナビ向けとなるが、その後はデジタルダッシュボードなどにも採用されるだろう」と語っている。



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