端子のケーブル引っ張り強度をアップさせた車載アンテナ用小型同軸コネクタ「CE２シリーズ」

　日本航空電子工業はこのほど、端子のケーブル引っ張り強度をアップさせた車載アンテナ用小型同軸コネクタ「ＣＥ２シリーズ」を開発した。

　 周波数１ギガヘルツ以下の同軸コネクタは、車載アンテナ用として車に使用されるが、市場からは、より小型でシールド特性の優れた堅牢コネクタへの要求がある。新製品は、こうしたニーズに対応したもの。極数、ブラケット形状、電源用端子付きなどのバリエーションをそろえている。

　 同軸端子のケーブル引っ張り強度１００Ｎ以上の堅牢コネクタ。圧着芯線部全面を覆う外部端子形状によりノイズタフネス性を向上。アンテナなどに使用できる周波数帯域１ギガヘルツ以下の小型同軸コネクタ。コネクタ形態は基板用コネクタ、ケーブル用コネクタ、中継用コネクタを用意した。

　 特性インピーダンス７５Ω、ケーブルは１.５Ｃ―２Ｖ相当。数種類の極数、パネルとネジ止め用に２種類のブラケット形状など豊富なバリエーション。ブラケットと外部端子は接続されており、パネルにつながる。サイドリテーナでコンタクトの二重係止を行い、コンタクト保持力を向上。

　 振動や引っ張りに強いメカニカルロックを採用し、ロック時に明快な感触が得られる。基板コネクタは、モールドの熱溶着により固定する。

　 適用市場は、車載アンテナ用としてラジオ、ＴＶ、カーナビ、地上デジタル放送など。一般仕様は、極数は同軸１、２極および各電源端子付き品。適用ケーブルはＥＭ―１.５ＣＳ―ＱＦＢＥまたは１.５Ｃ―２�X相当同軸線。ＶＳＷＲ１.５以下。使用温度はマイナス３０度―プラス７０度Ｃ。

　 サンプル価格は、１極同軸タイプが１セット２５０円、２極同軸タイプが１セット３００円。販売見込みは各月間１０万個以上。