ダイオード用業界最小クラスの1608サイズハイパワーパッケージ「KMD2」

　ロームは、ダイオード用の１６０８サイズハイパワーパッケージ「ＫＭＤ２」を開発した。

　小信号ダイオードで量産中の０６０３サイズパッケージで培った超精密加工技術をパワーデバイスに採用し、ポータブルオーディオプレヤー、ＤＳＣ、ゲーム機などのポータブル機器で要望の強いダイオード用パッケージで業界最小クラスの１.６×０.８×０.６ミリサイズを実現した。

　まず、０.５―１Ａクラスのショットキーバリアダイオードの１６０８サイズ品のサンプル出荷を今月から開始し、０９年４月に月産1000万個体制で量産に入る。サンプル価格は１００円／個。

　要望があれば、５００ｍＷクラスのツェナーダイオードや、スイッチングダイオードも１６０８サイズパッケージで供給する。

　生産は、前工程をローム・ワコーデバイス（岡山県）、後工程をローム・ワコーエレクトロニクス（マレーシア）で行う。

　同社従来品の２５１３サイズ（２.５×１.３×０.６ミリ）品に比べ面積比、体積比で６０％削減した。０６０３サイズ小信号ダイオードパッケージと同じ放熱性の高いリードフレーム材、ハロゲンフリー樹脂を用い、２５１３サイズ品の電気的特性を維持しながらパッケージサイズを１６０８サイズにまで小型化した。ハロゲンフリー、鉛フリー、ＲｏＨＳ指令対応の環境対応パッケージに仕上げた。

　下面電極に加え、側面にも電極を設け、フィレットを形成しやすい電極構造にして、ハンダの付き具合の認識性を高めた。