電波プロダクトニュース



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12月19日081219_03 サムスン電子 半導体素子 イメージセンサー パソコン・OA機器・LAN用

PC組込みカメラ向けHD対応の4分の1インチ120万画素のSoCイメージセンサー


 韓国のサムスン電子は、PC用組込みカメラをターゲットとしたHD(高精細)対応4分の1インチ、120万画素のシステム・オンチップ(SoC)イメージセンサー「S5K4AW」を発表した。

 同センサーは、リアルタイムのHD映像キャプチャに照準を絞り開発されたもので、企業の映像会議、インターネット映像共有、生体認証、セキュリティなどの分野に応用できる。

 サムスンの半導体事業システムLSI部門マーケティング担当副社長、黄義環氏は「ノート、デスクトップPC市場では、特に映像に最適化されたイメージセンサー・ソリューションが求められている。我々はHDとVGA並みの解像度を持つ新しいSoCイメージセンサーで、このニーズに対応していく」と述べた。

 「S5K4AW」は2×2ピクセル・ビンニング技術を採用しており、トリミングなしで標準的なVGAフォーマットの表示が可能だ。ビンニングは、画素を複数個集め一つの画素とみなす画像の取り込み方式。この技術によりサムスンは、映像会議やユーチューブなどのソーシャル・メディアネットワークで映像ファイルを視聴する際に、映像の上部または底部が切れてしまうという問題を克服した。

 リアルタイムの映像取り込みでは、低照度感度にどう対処するかがもう一つの課題となっている。ビンニング技術はこれにも対応。一般的な技術なら約1.2倍の感度向上にとどまるが、サムスンが今回採用したビンニング技術では、感度を3倍近く高めることができるという。

 「S5L4AW」は毎秒30コマで720p HD映像をサポート、最大毎秒60個でVGA映像を取り込む。同製品は現在、一部顧客向けにサンプル出荷中で、2009年上半期にも量産出荷が開始される予定だ。


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