工場や塩害地向け防食性に優れた音声系用の「防食端子板シー ファイブ シー」

　タイコ　エレクトロニクス　レイケムはこのほど、「防食端子板シー　ファイブ　シー」（Ｃ５Ｃコンパクト・コネクション・システム）を販売開始した。

　 新製品は、防食性に優れた音声系用防食端子板。工場や塩害地での使用に適している。

　 特徴は、５０回の芯線再接続ができるゴム系ジェル。接点部に充填されたゴム系ジェルが外気を断絶し、接点を保護する。ジェルには高い粘性が与えられ、芯線や工具、切り分けプラグの挿入でシェルの一部が押し出されても、それらを抜き取ると元の場所に戻る可逆性がある。

　 クリートもプラスチック製を用意しており、プラスチック製クリートとの組み合わせにより、金属部分を全く露出させない構造も実現し、長期にわたる安定運用を可能にしている。

　 保守運用が簡単になっている。芯線の接続作業にはＣ５Ｃ専用工具が必要だが、マガジン１０個につき簡易工具を一つ付属。専用工具を購入することなく、作業が行える。接点の切り分けについても、切り分けプラグを挿入するだけで作業が完了する。

　 製品仕様は、芯線径範囲は０.４０―０.６５ミリメートル単線。外皮径範囲は０.６９―１.３０ミリメートル。難燃性はＵＬ９４―Ｖ０。最大接続回数５０回。使用周囲温度はマイナス１０度―プラス５０度Ｃとなっている。