081203_03
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
12月3日 |
081203_03 |
ジョーヴィアン |
電子材料 |
電子材料 |
一般産業用 |
PC板など幅広い素材への印刷が可能な高機能導電性インク
大型インクジェットプリンタを手掛けるジョーヴィアン(群馬県桐生市本町6―400、飯島健社長)はこのほど、電子部品など、幅広い素材への回路などの印刷が可能な高機能導電性インクを開発した。
この開発と同社の印刷技術により、世界最小クラスの線幅8マイクロメートルという微細加工を実現する。今年9月から、今回開発した導電性インクを用い、RFIDの配線印刷や電子回路基板生産をOEMで受注を開始している。
開発した導電性インクは従来比で約半分の130度―150度Cで焼成でき、シート抵抗値も10分の1の0.04Ω/sq程度で印刷することができる。
低温での焼き付けができるため、電子部品やRFIDだけでなく、融点の低いフィルムやナイロンなど、新分野での印刷が可能になる。「抵抗値が低いため、製品の開発段階で消費電力を抑える省エネ設計ができる」(飯島社長)という。
主な用途として、プリント配線板やFPCなど電子回路基板の微細回路形成、RFID、電磁波シールドの製造など幅広い分野での利用を見込んでいる。
電子回路基板生産に関しては、フォトマスクを用いない、ダイレクトなドライプロセス技術を活用している。従来プロセスに比べ、工程数を大幅に削減した短納期での対応が可能となる。ドライプロセスにより、排水が不要となるのも大きな特徴だ。
当面は、配線加工や電子回路基板生産をOEMで受注する。導電性インクを中心としたシナジー効果に期待がかかる。
飯島社長は「電機業界の市場ニーズに応えられる商品が開発できたと自負しており、手応えも十分感じている。目標は2013年までにRFID市場の2%、220億円。社会貢献ができるよう取り組んでいきたい」と話している。 |