低キャパシタンス超小型過電圧保護素子「表面実装型ガスアレスタ」

　タイコ　エレクトロニクス　レイケムはこのほど、基板占有面積の削減が可能な通信・セキュリティ機器向け低キャパシタンス超小型過電圧保護素子「表面実装型ガスアレスタ」を発表した。

　通信機器向け過電圧保護素子「ＧＤＴ」（ガスアレスタ）製品シリーズの新製品として開発したもの。高速ｘＤＳＬモデム、スプリッタ、ＤＳＬＡＭ機器、プリンタ複合機、ベースステーションおよびセキュリティシステムなどを過電圧による損傷から保護する。広範なサージ定格に対応可能な各種サイズをラインアップしている。

　ＧＲ―１０８９Ｃｏｒｅ、ＩＴＵ　Ｋ２０／Ｋ２１およびＴＩＡなどの主要な業界標準に準拠。２極タイプと３極タイプがあり、信頼性の高い低キャパシタンスの過電圧保護素子として様々な通信およびデータ通信機器に使用できる。

　主な製品仕様としては、定格電圧範囲７５―６００Ｖ、静電容量０.５ｐＦ、素子外形φ３―８ミリメートル。

　静電容量が低いため、高データレート回路でも使用することができるとともに、素子外形が小型なため、基板面積の削減に貢献する。

　製品単価は１３円から３０円（１０万個）となっている。標準納期は、受注後約８週間。

　ガスアレスタは、落雷や機器の操作により発生する過渡的なサージ電圧に敏感な通信機器を保護する目的で幅広く使用されている。いったん、過電圧サージが突入すると低抵抗に遷移し、サージエネルギーを地絡させ、機器を保護する。

　同社のガスアレスタシリーズは、高速かつ高精度なスパークオーバー電圧特性を持ち、高転送レートのデータ通信機器やパワーライン系のサージ電圧保護に最適だ。