081120_03
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
11月20日 |
081120_03 |
アナログ・デバイセズ |
ユニット |
電源・アンテナ・高周波部品 |
通信インフラ用 |
16ビット連続時間型シグマデルタ型ADコンバータ「AD926x」
アナログ・デバイセズ社(ADI、日本法人=東京都港区、馬渡修社長)は19日、業界最高のダイナミックレンジ、高速動作、広帯域を誇る16ビット連続時間型シグマデルタ(ΣΔ)型ADコンバータ(ADC)「AD926x」のサンプル出荷を開始した。
最高10メガヘルツの帯域幅を実現し、無線基地局など従来パイプライン型ADCを使用していた用途での採用を見込む。量産は09年4月から。
同社は、世界ADC市場で約47%のシェアを獲得するトップメーカー。「AD926x」は、ダイナミックレンジが得にくく、システムが複雑になりがちなパイプライン型ADCの置き換えを狙った新コンセプトのΣΔ型ADC。高速動作時にノイズ増大や消費電力増大の原因となるスイッチング式のフィルターの代わりに、ループフィルターを採用。入力信号帯域幅が固定されるが、低消費電力での高速動作を実現した。
同等の機能を発揮するパイプライン型に比べ、消費電力はおおよそ2分の1に低減する。ダイナミックレンジも、パイプライン型では80デシベル程度が最大値だったが、新ファミリーでは86デシベル以上を達成した。
パイプライン型ADCで分解能不足、ダイナミックレンジ不足で必要だった前段のアナログフィルターやアンプ、自動ゲイン制御回路が不要になり、システム開発コストを大幅に低減できる。同時に、アンプ、フィルターといったハード類を大幅に削減することで、ソフトウエアによる複数の無線に対応する「ソフトウエア無線」への対応も容易にする。
新ファミリーは、主に3シリーズ5種ある。AD9262シリーズは、各種基地局での使用を想定した2チャンネル品で、最大入力帯域別に2.5、5、10メガヘルツの3種。デシメーションフィルターなどを内蔵し、サンプリングレートは毎秒30―160メガサンプル。
同9261は、医療機器や計測器などの用途向けで、1チャンネル、最大入力帯域10メガヘルツとなる。
同9267は、2チャンネル、同10メガヘルツ品で、1.8V4ビットLVDSの出力を備えるサンプリングレート毎秒640メガサンプル品となっている。
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