フルHD液晶TV向け倍速表示用信号処理LSI「R8J66744BG」

　ルネサス　テクノロジは、画面解像度がフルＨＤサイズ（１９２０×１０８０画素）の液晶テレビ向けに、倍速表示用信号処理ＬＳＩ「Ｒ８Ｊ６６７４４ＢＧ」を製品化、０９年１月からサンプル出荷を開始する。

　 サンプル価格は２３００円。生産は、来年４月から月１０万個で開始し、同９月には同２０万個を予定している。

　 新製品は、液晶テレビで動きの速い画像のよりくっきりした表示や、映画を表示する際の滑らかな画像表示を実現するための主要な信号処理回路を搭載したＬＳＩチップと、画像処理データを１次記憶するメモリーチップをＳｉＰ（システム・イン・パッケージ）として１パッケージにしたもの。低ＥＭＩ（電磁波ノイズ）を実現しており、システム設計が容易となる。

　 画像処理エンジンは、表示品質を大幅に向上する独自の新たなアルゴリズムを用いたものを搭載している。また、信号処理ＬＳＩのチップは、ＥＭＩ低減に有効なＳＳＣＧ（スプレッド・スペクトラム・クロック・ジェネレータ）を内蔵した。さらに、電源オンから表示処理を開始するまでの起動時間を、従来の数秒程度から１秒以下と大幅に短縮している。

　 パッケージは、２３ミリメートル角の３４５ピンＢＧＡで供給される。