高精度アプリケーション向け新型A/Dコンバータ「ADS7229」など4品種

　日本テキサス・インスツルメンツ（日本ＴＩ）は、高精度アプリケーション向けに、高い性能と業界で最も低い消費電力を同時に提供する新型Ａ/Ｄコンバータ「ＡＤＳ７２２９」「ＡＤＳ７２３０」（１２ビット）と「ＡＤＳ７２７９」「ＡＤＳ７２８０」（１４ビット）の４品種を発表した。

　 １千個受注時の参考価格はＡＤＳ７２２９で２.３０ドルとなっている。

　 このＡ/Ｄコンバータは、ポータブルの医療用機器、マルチチャンネルのデータアクイジション・システムおよび自動試験装置をはじめとする最高のＡＣ、ＤＣ性能、高いサンプルレート、低消費電力を必要とする機器向けに開発されたもの。

　 １メガサンプル/秒のＳＡＲ（逐次比較型）Ａ/Ｄコンバータと、この方式固有のサンプル・ホールドおよび変換クロック回路を内蔵している。

　 ＡＤＳ７２２９と同７２７９は、１チャンネル当たり１個のＡ/Ｄコンバータを必要とするアプリケーション向けに、１個のユニポーラ入力を提供する。

　 ＡＤＳ７２３０と同７２８０は、２対１の入力マルチプレクサを内蔵していることから２チャンネルのアナログ信号を入力でき、部品点数や基板のサイズを削減することができる。

　 また、ＳＰＩと互換性を持つシリアルインターフェイスを内蔵しているため、基板実装面積をさらに削減できるほか、ホストデバイスとの接続を簡素化でき、チャンネル密度の向上およびシステムの小型化が可能だ。

　 パッケージは、４ミリメートル角の１６ピンＱＦＮと１６ピンＴＳＳＯＰで供給される。