毎秒200メガサンプルの高速・超低ノイズ16ビットA/Dコンバータ「ADS5485」

　日本テキサス・インスツルメンツ（日本ＴＩ）は、市場で最高速の毎秒２００メガサンプル、１６ビットＡ/Ｄコンバータ「ＡＤＳ５４８５」を発表した。

　 現在、出荷中で、１千個受注時の単価（参考価格）は９８.９５ドルとなっている。

　 新製品は高速、超低ノイズＡ/Ｄコンバータ「ＡＤＳ５４８ｘ」ファミリーを拡張するもので、高分解能で最高速の変換時間を提供する。同製品は、７０メガヘルツの入力周波数に対して７５ｄＢフルスケールのＳＮ比、８７ｄＢｃのＳＦＤＲ（スプリアス・フリー・ダイナミック・レンジ）の性能が得られる。また、入力周波数全域に一定の入力インピーダンスが提供される完全差動の入力バッファを内蔵しており、信号の均一な直線性を容易に確保できる。

　 これらの特徴により、計測器、データ・アクイジション・システム、レーダー・システム、ソフトウエアを書き換えることで様々な方式をカバーするＳＤＲ（ソフトウエア・ディファインド・ラジオ）などへの適用に効果を発揮する。パッケージは、９ミリメートル角の６４ピンＱＦＮで提供される。