超小型携帯端末向け直径6ミリ厚さ1.8ミリの振動モーター「LE6A1A」

　レキシンジャパンは、超小型携帯端末向けに、世界最小サイズの直径６ミリメートル・厚さ１.８ミリメートルの振動モーター「型番＝ＬＥ６Ａ１Ａ」の開発に成功した。消費電力を５０ｍＡに抑えるとともに、寿命も従来製品と同等以上を維持している。１２月からの量産開始を目指す。

　 同社は、世界最低消費電力振動モーターを開発・販売しており、今回、振動呼出用で世界最小サイズの振動モーター（コイン型）を開発したもの。これにより、超小型携帯端末への振動機能搭載が可能となる。

　 小型振動モーターは携帯電話でのマナーモード用での使用が多く、通常、１００グラムから１５０グラム程度の重さの携帯電話を振動させるために直径１０ミリメートル・厚さ３ミリメートル程度のコイン型振動モーターが使用されている。

　 市場では、名刺サイズやペンサイズ・カードサイズ機器に搭載可能な振動モーターが要求されていたが、普及している携帯電話用振動モーターではサイズが大き過ぎて、振動機能の採用を見送らざるを得ない状況だった。

　 ＬＥ６Ａ１Ａは、こうしたニーズに対応して開発したもの。世界最小サイズを実現しつつ、小型電池での駆動を考慮し、消費電流を５０ｍＡに抑制している。円筒型コミュニテータの採用により、寿命も従来製品と同等以上の性能を維持している。

　 駆動電圧は１.３―５Ｖタイプまでカスタム対応可能。リード線タイプ、端子タイプ、スプリングタイプ、各種カスタム対応可能となっている。今後、取り付け方法や給電方法など、ユーザーの要求に基づき改良を加え、量産化を目指す。

　 用途はヘッドセット、時計、玩具ほか。特許１件登録済み、特許１件出願中、実用新案１件登録済み。サンプル供給開始は１２月を予定している。

　 仕様は、仕様電圧範囲２.６―３.６ＶＤＣ。使用温度範囲マイナス２０度―プラス６０度Ｃ。定格電圧３.０ＶＤＣ。定格電流値５０ｍＡ。起動電流８５ｍＡ。定格回転速度１万１０００ｒｐｍ。