260度Cリフローに対応し最高使用温度85度Cにも対応した表面実装タイプの電気二重層コンデンサ

　ＮＥＣトーキンは、２６０度Ｃリフローに対応し、最高使用温度８５度Ｃにも対応した表面実装タイプの電気二重層コンデンサ「スーパーキャパシタＦＣシリーズＦＣＳタイプ」を開発した。１０月から、月間７０万個の規模で量産を開始する。サンプル価格は１２０円。

　 電気二重層コンデンサ「スーパーキャパシタ」は、電気二重層と呼ばれる固体と液体との界面に正負の電荷が蓄えられることを利用したエネルギー蓄積・供給デバイス。

　 これまで、カーナビやＤＶＤなどのメモリーバックアップなど多くの納入実績を持つ。

　 最近では、リフローハンダによる表面実装タイプの要求が高まっている。さらに近年、環境負荷低減の観点から、融点の高い無鉛ハンダを使う例が増えてきており、実装時の温度も高くなる傾向にある。

　 新製品は、電極材から内部構造まで改良を加え、リフロー温度２６０度Ｃに対応したもの。これにより、実装温度が高い無鉛ハンダによるリフロー炉での実装も可能となった。

　 無鉛ハンダリフロー対応で、使用電圧５.５Ｖ、静電容量０.１０Ｆ（ファラッド）の大容量電気二重層キャパシタは業界初。最高使用温度８５度Ｃも保証している。